池原先生の論文がGenesに掲載されました
池原先生の新しい論文「Why were [GADV]-amino acids and GNC codons selected and how was GNC primeval genetic code established ?」が、MDPIのGenesに掲載されました。
要旨:
コドンとアミノ酸の対応関係は遺伝暗号によって決定される。従って、遺伝暗号は、遺伝子とタンパク質で構成される生命システムの鍵を握っている。私が提案したGNC-SNS原初遺伝暗号仮説では、遺伝暗号はGNCコードに基づいているとしている。本稿では、まず、原初のタンパク質合成の観点から論じる。なぜ4つの[GADV]-アミノ酸が選択され、最初のGNCコードで使用されたのか。次に、最も原始的なアンチコドン-ステムループtRNA (AntiC-SL tRNA) の観点からどのようにして最初のコドンに4つのGNCコドンが選択されたかについて説明する。さらに、この論文の最後のセクションでは、4つの[GADV]-アミノ酸間の対応関係がどのようにして、確立されたかについての私の考えを説明する。つまり、互いに遺伝暗号の起源に関連している[GADV]-タンパク質、[GADV]-アミノ酸、GNCコドン、およびアンチコドンステムループtRNA (AntiC-SL tRNA)の観点から、遺伝暗号の起源と進化を、GNCコード偶然凍結説、共進化理論、および適応理論を統合したものとして、議論している。
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