「行基集団の実像に迫る」ー第4回行基鍋ー
奈良国立博物館仏教美術資料研究センターで、「行基集団の実像に迫るー第4回行基鍋」が開催されました。基調講演は、狭川宗玄師(東大寺長老)、今井祐次氏(春日大社禰宜)、近藤康司氏(堺市文化財課、近畿大学非常勤講師)、澤田瞳子氏(歴史小説家)でした。狭川師は99歳というご高齢にもかかわらず張りのある声での素晴らしいご講演で、行基と東大寺との関係が良くわかりました。今井氏の「日本人の仏教とのかかわり」では、奈良時代における仏教と神道との関係が良くわかりました。その中での行基の活動の意味が分かりました。近藤氏は、「行基を支えた人々」と題して、行基の49院の建立、池の設置・橋の設置などの土木事業、廬舎那仏の発願など多岐にわたる活動における知識集団についてお話になりました。澤田氏は、「行基と女性仏教者たち」と題して、行基集団における女性の役割の重要性についてお話になりました。
飛び火野では、「行基さん大感謝祭」が行われました。東大寺の行基像が展示され、行基さんの活動を偲び、土木体験教室、土石流体験教室のブースが設置され、また、行基鍋のふるまいや飲食ブースもありました。
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