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梅狩りと講演「梅をめぐる食の科学」

今年も梅狩りの季節となりました。追分梅園では、61日(土)・2日(日)、8日(土)・9日(日)と恒例の梅狩りをします。摘果された梅は1キロ300円でお持ち帰りいただけます。

62日(日)13時半よりは、追分本陣村井家住宅(奈良市指定文化財)において、近畿大学生物理工学部准教授の白木琢磨先生に「梅をめぐる食の科学」と題してご講演いただきます。白木先生は、マウスを使って次のような実験をして、梅が筋肉の質を変え、ダイエット効果を示すことを明らかにしました。皆様のご参加をお待ちしております。

 AB2つを比較します(実際は、他にもいくつかパターンを用意したのですが、ここではわかりやすくするため2つに絞っています)。
A 通常食のマウスに、1週間に3回、流水プールでの20分の遊泳運動をさせる
B 梅果実成分を加えた餌を与えたマウス。運動はなし
 3週間後、ABを比べてみると、速筋の強化にかかわり筋肉を肥大させる遺伝子「Pgc1-α4」の発現量はAのほうが多く、BAの半分以下でした。一方、遅筋に関係しミトコンドリアを増殖させる遺伝子「Pgc1-β」はBのほうがAよりはるかに多く発現しました(発現は「遺伝子が働きたんぱく質を作り出すこと」です)。
 まとめると、こうなります。
・梅果実の成分が遺伝子「Pgc1-β」の活性を促す
Pgc1-βが活性化し発現することで速筋が遅筋に置き換わる
・遅筋が増えたことによりミトコンドリアが増加
・増えたミトコンドリアが脂質の代謝を促す
・これにより運動したのと同じような作用がもたらされる

 

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