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明治維新とは何か?

明治維新150周年記念連続セミナー「明治維新とは何か?」の第2回「夜明け前」論が奈良女子大学で開催されました。

講師は、田中希生氏(奈良女子大学文学部助教)と平野明香里氏(奈良女子大学大学院博士後期課程)でした。田中氏は「「夜明け前」論~島崎藤村について~」、「もう一つの夜明け前~応仁の乱から明治維新~」と題して講演しました。「「夜明け前」論~島崎藤村について~」では、◎島崎藤村と自然主義文学、◎藤村の長編小説~封建社会をめぐって~、◎近世から近代へ~近年の歴史研究~について、「もう一つの夜明け前~応仁の乱から明治維新~」では、◎死と国家,◎夜の到来~応仁の乱~、◎豊臣政権の意味~国家祭祀復興、死者の世界の再統治~、◎ふたたびの夜~近世社会、死の抑圧~、◎夜の爛熟~恋の抑圧~、◎二つの光明~井原西鶴と本居宣長~、◎夜明け~死と恋の抑圧を越えて~、という内容で、大変熱のこもったご講演でした。平野明香里氏は、「「夜明け前にみる国学と明治維新」と題して、1.本論の視座ー<歴史的事実>の在り方を巡ってー、2.「夜明け前」にみる明治維新:(1)国学に対する評価、(2)「夜明け前」にみる国学と明治維新、(3)「夜明け前」のその後、3.補論 明治期修史事業にみる思想の相克、4.本論のまとめ、という内容でした。こちらもなかなかの力作でした。最後に小路田副学長によるコメントと質疑がありました。

 

 

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