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南相馬は元気でした。

4月22日、23日に、南相馬市で開催された「第17回全国菜の花サミット in 南相馬 2017」に参加しました。とても素晴らしい会でした。地震、津波、原発事故という3重苦を乗り越えて、菜の花栽培の意義が明確に示されたという意味で感慨深いものでした。南相馬農地再生協議会代表の杉内清繁氏が実行委員長をされていたこと、歓迎の挨拶をされた南相馬市長の桜井勝延氏の脱原発都市宣言市としての気概など、実に良かったです。会場はほぼ満員で熱気につつまれていました。

「トークでつなぐ事例報告」では、相馬農業高校生による「地元高校生の取り組み」、石井秀樹福島大学准教授による「被災地における農業再生」、関沼博立命館大学准教授による「原子力災害の現状とその向き合い方」、鶴島綾子氏(絆診療所)による」「長期避難・仮説住宅の現場の声」、杉内清繁氏(南相馬農地再生協議会代表)による「菜の花との出会いと農地再生」、林薫平氏(福島大学)による「南相馬での搾油所開設に向けて」のトークがありました。いずれも現地でないと分からない臨場感あふれるお話でした。6年前に2ヘクタールで始めた菜の花畑が現在70ヘクタールでなったということを聞き、放射能除染や塩害対策などを通して、南相馬が菜の花プロジェクトの中心地になりつつあると感じました。

「記念トーク」は、「チェルノブイリからフクシマヘ~菜の花が拓く未来~」と題した、桜井勝延氏(南相馬市長)、河田昌東氏(NPO チェルノブイリ救援・中部理事)、藤井絢子(NPO 菜の花プロジェクトネットワーク代表)による対談においても、原発事故と菜の花による再生との関係が明確に示されました。

記念公演として行われた「ウクライナの歌姫 ナターシャ・グジー コンサート~水晶の歌声とパンドウーラの可憐な響き~」では、素晴らしい歌声だけでなく、ナターシャさんがチェルノブイリ原発事故の被災者であったこともあり、心に残るコンサートでした。さらに、南相馬が誇る歌姫たち「MJCアンサンブル」による合唱、ウイーン少年合唱団と何回も共演しているということで素晴らしい歌声でした。

2日目の分科会は、第1分科会「原子力災害からの農業再生 ~食農の安全・安心~」、第2分科会「脱原発社会へ ~エネルギーと暮らしの地域自立~」、第3分科会「放射能との向き合い方 ~被災地で生きるために~」、第4分科会「食べて学ぼうバージンオイル ~全国なたねの競演~」でした。下の写真は、第1分科会の様子です。

 

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