天理環境フォーラム2014
11月29日(土)、天理環境フォーラム2014のメインフォーラムとして、「山の辺の道沿いの里山資本を活かした地域づくり」が天理市文化センターで行われました。大変素晴らしいことに、仲川げん奈良市長、松井正剛桜井市長、並河健天理市長と山の辺の道沿いの3市の市長が揃ってコメンテ^ター、パネリストとして参加していたことです。基調講演は、今大流行の里山資本主義を提唱しているNHK報道局チーフ・プロデユーサーの井上恭介氏が、「里山資本主義のススメ」と題してお話になりました。
日本最古の街道と言われる「山の辺の道」沿いの里山資本を活かした3市の取り組みについての3人の市長からの熱い想いを込めた話は良かったです。仲川市長は、「山の辺の道」の奈良側を「奈良道」として整備し、外国人旅行者をターゲットとした観光資源としていく取組、並河天理市長は、「山の辺の道」周辺の特産品などの資源と耕作放棄地を活用した6次産業化、松井桜井市長は、日本の始まりの歴史を秘める古墳群など「山の辺の道」周辺の資源の発信について熱く語りました。
景行天皇陵周辺の「山の辺の道」沿いの県有地には、「なら橘プロジェクト推進協議会」が橘の苗を植え、「やまと菜の花ねっと」は、菜の花の種を播いています。まさに、耕作放棄地を活用した観光資源の開発と6次産業化を進めています。
さて、奈良県の東側は、奈良市から天理市、桜井市を通って、明日香に通じるコースが確立されてきましたが、西側はどうでしょうか。奈良市の西ノ京から大和郡山市、斑鳩を通って明日香まで、眠っている地域資源がいっぱいあります。特に、郡山城下町周辺には、金魚だけでなく、興味深い民俗資源が溢れています。商店街もシャッターを開ければ、個人外国人旅行者(FIT)や若者を魅了する店が多くあります。「空き家を活用した地域活性化」におあつらえ向きの場所もいっぱいありそうですよ。金魚すくい全国選手権、町家の芸術祭「HANARART」、「大和な雛まつり」等々、ユニークなイベントもあります。大和郡山を拠点にすれば、西ノ京や県立民俗博物館、そして斑鳩は、徒歩や自転車での活動範囲です。
東側と西側をぐるっと回る自転車周遊コースができれば、奈良盆地がまるごと体験できますね。
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